フランスはノルマンディー地方のヴィモティエールにあるティーガーⅠ(タイガー戦車・Tiger tank)と、WW2 D-DAY(operation overlord オーバーロード作戦) 史上最大の作戦と呼ばれた,
ノルマンディー上陸作戦の戦場跡を巡った旅の記録
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サン・メール・エグリーズ St Mere Eglise (Sainte-Mère-Église)
ノルマンディーの海岸部(ユタビーチ)より少し内陸にはいった所に、サン・メール・エグリーズ はある。ここを訪れたのは、やはり映画「史上最大の作戦」の影響である。映画の一シーンで、アメリカ軍空挺部隊の兵士たちが、あやまってドイツ軍守備隊がいるこの町の上に降下してしまい、大損害を受ける。一人の兵士は教会の鐘楼にパラシュートがひっかかってしまい、生き延びることができた。これは、映画の作り話ではなく、第82空挺師団のジョン・スティール2等兵の実話である。 映画の1シーンより この映画「史上最大の作戦」のすごいところは、とにかく本物にこだわったところである。見比べてもらえれば、わかると思うが、史実と同じ場所で撮影されてるのである。 現在は、スティール2等兵の人形が教会の鐘楼にぶらさがっています。 PR ドイツ軍の砲兵陣地があった場所を見てみましょう。現在は牧草地のようなかんじになっています。 あちこちにこのような大きく穴がありますが、上陸前の連合軍の砲爆撃によってあけられた穴です。コンクリートでできたバンカー(注)もほとんどが破壊されています。 注:トーチカといったほうがわかる人も多い(自分もそうでした)と思いますが、トーチカはロシア語であり、日本語では特火点または掩蔽豪等、難解な言葉になります。バンカーは広い意味で使えますし、現地での英語表記についていることが多いので、この記事では英語のBUNKER(バンカー)という言葉を使っています。また、海外で戦場の跡を訪ねる際には、このBUNKERという言葉を知っていれば役に立ちます。フランス語はわからなくても、ノルマンディーのような観光地では、英語の表記が必ずついているからです。 バンカーの形が残っている建物が一つあった。 前の記事で、かんじんの大砲がここにはなかったと書きましたが、おそらくあまりの爆撃の激しさに、大砲を守るために移動したのでしょう。 ↓ こちらは、建物が完全に破壊させれて大砲の台座のようなものが見えています。古代遺跡のようにも見えますね。 岬より東側(オマハビーチ方面)を望む。 オック岬(Pointe du Hoc)の名前の由来になった帆のような形をした岩が見えます。 映画史上最大の作戦の撮影もここで、行われたそうです。 ↓映画のシーンより。あたりまえですが、そっくりですw オック岬はアメリカ軍(以下米軍)の上陸予定地点であるオマハビーチとユタビーチのどちらも攻撃できる絶好のポイントで、米軍にとっては、上陸作戦を成功させるために、ここの要塞の大砲(155mm砲)を破壊しなければならなかった。 そこで本隊の上陸開始とともに、ジェイムズ・ラダー中佐ひきいる225名の米第2レンジャー大隊は敵の砲火の下、ロープと梯子を用いて高さ約30mの崖を登り、制圧することになった。 注:レンジャー大隊とは、現代で言う特殊部隊で、志願兵で構成される精鋭部隊である。映画プライベートライアンのミラー大尉も第2レンジャー大隊という設定になっている。 上から手榴弾や、弾丸が降ってくる中、ロープ1本で崖をよじ登るなんて、普通に考えたら自殺行為ですね。戦争とはほんとに、恐ろしいものです。 さて多くの犠牲を払って、レンジャー部隊は岬を制圧することに成功しましたが、目標であったはずの大砲は、すでにドイツ軍によって移動された後でこの要塞にはなかったそうです。この戦闘のあと、225名のレンジャー隊員の内、戦闘可能な兵士はわずかに90名だったそうです。 兵士たちが、命がけでよじ登ったであろう崖を上から覗く 反対側(西側)から岬を望む。いかに切り立った崖かというのがわかると思います。 |
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