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フランスはノルマンディー地方のヴィモティエールにあるティーガーⅠ(タイガー戦車・Tiger tank)と、WW2 D-DAY(operation overlord オーバーロード作戦) 史上最大の作戦と呼ばれた, ノルマンディー上陸作戦の戦場跡を巡った旅の記録
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オマハビーチドイツ軍防御陣地WN62 
現地にあった解説図です。オマハビーチフォックスグリーン地区(Omaha beach fox green sector)に面していたドイツ軍防御陣地WN62 の陣地の見取り図です。
陣地を守るように、水をはった堀があったようです。対戦車砲は、海岸正面を向いていず、海岸に対して横向きに近いかたちで配置されているようすが見て取れます。艦砲射撃から砲を守るためなのでしょうか。

WN62

別の案内板には、ここWN62が、ドイツ軍の抵抗がもっとも激しかった場所として、紹介されています。
書いてあることが簡単にまとめると、WN62は31人のドイツ兵がいて、75mm砲1門、50mm対戦車砲2門、50mm迫撃砲2門、対空機関砲、4丁の機関銃で武装していたとあります。(陣地の地図には75mm砲が2門あるようについているのですが、なぜかここには1門とあります)0630時~0900時の間に上陸した、たくさんの歩兵と海に沈まずたどりついた数両の水陸両用戦車が、ここで損害を受けたが、艦砲射撃と生き残った歩兵や工兵隊の活躍により、この陣地は破壊され占領されました。そして3名の生き残ったドイツ兵が脱出に成功したとあります。

ノルマンディー1944 劇画

こちらは、この旅行のあと最近になって読んだノルマンディー上陸作戦をドイツ側から描いた、小林源文氏の劇画ノルマンディー1944 (歴史群像コミックス) より抜粋したものですが、このWN62には、9時間にわたりMG42で12,500発を発射し、「オマハのけもの」として歴史に名を刻んだ、ハインツ・ゼーフェロー伍長がいた所だそうです。(Heinrich Severloh と書くので、ハインリッヒ・ゼーフェローと読むのだろうか?)
旅行に行く前に、この本を読むことができれば、旅行もまた少し違ったものになっていたでしょう。もしまた行く機会があれば、この本をたずさえて行きたいものです。



案内版にゼーフェロー伍長がMG42を撃ちまくった場所がついてました。


案内板の中の14番のところです。


ここでの戦いで生き延びたゼーフェロー伍長は、その後連合軍の捕虜になり、後年オマハで戦った相手であるアメリカ軍兵士と友好を深め、2006年まで生きたそうです。
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丘の上には、ドイツ軍防御陣地の跡が残っています。
ドイツ軍防御陣地WN62

このバンカー(射撃掩蔽豪)は75mm砲が据え付けられていました。
ドイツ軍バンカー
あまり破壊されていない様子を見ると、上陸前の連合軍の砲爆撃で破壊されず、上陸時に活用されたのでしょう。この地点でのドイツ軍の抵抗が激しかったことが、推測されます。
オマハビーチ
バンカーからオマハビーチ(フォックスグリーン地区)を見下ろします。
オマハビーチ地図
現地で撮影したオマハビーチの地図です。地図右のほうが東側です。現在地点(丘をちょっと登ったところ)は赤い印です。すぐそばの十字架とインフォメーションのマークがあるところが、米軍墓地です。つまり墓地は激戦地を見下ろせる丘につくられています。


こちらは、前記事で紹介したビーチ(砂浜)が見下ろせる丘を少し登ったところです。車でビーチのそばまでこれるようになっています。
次回はいよいよ、ドイツ軍陣地があった丘の上へ登ります。


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