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フランスはノルマンディー地方のヴィモティエールにあるティーガーⅠ(タイガー戦車・Tiger tank)と、WW2 D-DAY(operation overlord オーバーロード作戦) 史上最大の作戦と呼ばれた, ノルマンディー上陸作戦の戦場跡を巡った旅の記録
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オマハビーチ (Omaha Beach)
オマハビーチ1

ノルマンディー上陸作戦の戦場といえば、もっとも有名であろうオマハビーチにおりてみました。ちなみにオマハビーチとは、オーバーロード作戦における5つの上陸地点の1つの連合国側のコードネームで、当時は実際の地名ではありませんでしたが、現在では地図や標識にも使われています。

アメリカ陸軍第5軍が上陸した場所で、その激戦から「ブラッディ・オマハ」(血まみれのオマハ)と呼ばれていて、映画プライベートライアンの戦闘シーンもこのビーチでの戦いをモデルにしています。写真でわかるように、たいへん遠浅の海岸ですので、上陸の際には、潮の満ち干気は重要であったことが推測できます。つまり満潮時でなければ、上陸用舟艇がだいぶ沖で兵士を降ろさねばならなくなるからです。



西方面を撮影したもの。西のほうにずっと砂浜が続いています。上陸作戦当時は、たくさんの障害物があったと思いますが、現在は撤去されています。


東方面です。オマハビーチの東端が見えます。



海岸からドイツ軍の陣地があった丘を見ます。このように、広い砂浜が続いたあと、いきなり小高い丘になってるので、上陸地点は完全にドイツ軍側からは丸見えで、上陸したアメリカ軍が、いかに危険な状態であったかが、容易に推測されます。海岸線にいるかぎり、かもねぎ?状態であったでしょう。


オマハビーチは作戦上、西から チャーリー、ドックグリーン、ドックホワイト、ドックレッド、イージーグリーン、イージーレッド、フォックスグリーン、フォックスレッドの8つに分けられ、それぞれ上陸部隊が振り分けられていた。
そしてここに、もっともドイツ軍の抵抗が激しかった、激戦地区イージーレッドとフォックスグリーンを示す標識があった。アメリカ第一歩兵師団ビッグレッドワンが上陸した地点である。

ノルマンディー1944 (歴史群像コミックス)


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このノルマンディーの米軍墓地には、墓だけでなく、博物館のような施設もある。当時のニュースフィルムなどや、オーバーロード作戦の解説、兵士の遺品等が展示されていた。



また、外にある大きな壁には、上陸作戦や当時のヨーロッパにおける、連合軍の状況が描かれている。

まず上陸作戦時の船団の進軍状況を示したもの。イギリス側からみているので、北が下になっている。



上陸部隊の進軍の様子



上陸作戦後の連合軍の進軍の様子。右はじのほうがドイツ。



航空作戦の様子。緑色がD-DAY(6/6)の航空作戦の様子。



ナチスドイツが占領した地域(うすい色の部分)を示したと思われる地図
こうして見ると、あらためて無謀な戦争をしたものだと考えさせられます。



次回はいよいよオマハビーチです。
このノルマンディーの米軍墓地は、オマハビーチでも,もっとも犠牲者が多かった、激戦地フォックスグリーン地区(アメリカ第一歩兵師団ビッグレッドワンが上陸した地点)を見下ろす場所にある。

米軍墓地2

海岸まで、降りれるように遊歩道がついている。



墓地の中は、とても美しく墓を示す十字架がなければ、公園のようである。



整然と十字架が並んでいる。(ユダヤ教徒用とみられる星型の墓標もあった)





墓地はD-Day 当日の朝を思わせるような霧につつまれていた。つづく・・・


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